どうも、のどかです。
今回は武者小路実篤の『友情』を読んで。
なにこれ、めっちゃ面白いやん。というのが、読み終わった後のわたしの感想でした。
「武者小路実篤」とか、「白樺派」とか、パワーワードすぎてなかなか手がつけられてなかった。何、武士?貴族?みたいな名前やけど、ほんとにいいとこのお坊ちゃんなのね。これが本名っていうからさすが。
実篤さん的には”むしゃこうじ”って呼んで欲しかったみたいやけど、やっぱり”むしゃのこうじ”で広まっちゃってて、本人も訂正しなかったんやって(Wikipediaより)
さて、本題の『友情』についてですが、これはまぁー確かに友情の話だけど、恋愛の話、片思いの話。そして親友と同じ人を好きになってしまって…という話。
いつの時代もテーマは変わらんなぁと思うけども、この『友情』における、主人公の青年・野島の暴走っぷりがすごい。でも、でもなんか…分かる‼ という、客観的に読んでると「おいおい野島、それはキモいぞ」と思うけど、近からず遠からず自分にもそんな時代があった気がするから野島の気持ちも分かる。
好きになった人をどんどん理想的な人物にしたてて暴走する、恋に恋するタイプの人、一度断られてるのにめげずに”本当の気持ちを聞かせてくれ”とアタックする人、そんな人はもれなく「野島」です。
大なり小なり誰しも「野島」の時代はあるんじゃないかなぁ。
ちょっとでも、あ、”野島み”あるかも、と思った方はぜひ読んでみてください。
こっぴどく打ちのめされた、最後の野島にも注目です。
“武者小路実篤”という名前に反して、とっても読みやすいので、秋の夜長にいかがでしょうか。
ちなみに、武者小路実篤さん、静岡の伊豆長岡温泉によく訪れていて、「実篤の宿 いづみ荘」さん(当時の名は共栄館)に武者小路実篤文学館があるようです。
また行ったら報告します。
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