読書記録

How to be 京都人

京都が舞台の小説、原田マハさんの『異邦人(いりびと)』を読みまして、京都は他所の人からすると馴染みにくい場所なのか…と思いまして。 というのも、作中に出てくるホテルハイアットリージェンシーで働くお姉さん(一瞬しか出てこない)が、「京都に越し...

転んじゃった?じゃあ小説書こうよ。『路上』/梶井基次郎【文豪読書録】

こんにちは。 わたしは散歩が好きなんですが、もう我が家の近辺の道に飽きておりまして、どこか知らない土地に行きたい今日この頃です。ジェリー藤尾さんの「遠くへ行きたい」が沁みます。 ど〜こ〜か〜と〜おおく〜へ〜 い〜き〜た〜あ〜い〜♪ 2年ほど...

『友情』/武者小路実篤

どうも、のどかです。今回は武者小路実篤の『友情』を読んで。 なにこれ、めっちゃ面白いやん。というのが、読み終わった後のわたしの感想でした。「武者小路実篤」とか、「白樺派」とか、パワーワードすぎてなかなか手がつけられてなかった。何、武士?貴族...

出身成分

面白かった!最後まで一気に読み切った。舞台は北朝鮮で、登場人物が馴染みのない名前やから、これは日を跨がずに読むことをおすすめします。たまに、えっと誰やっけ現象が起きた。 そう、この話は北朝鮮が舞台です。北朝鮮のことは金正恩、金正日、拉致、核...

流浪の月

これはみんながおすすめしてるのが分かった。 面白い。苦しい。 人はなんでも自分の思う「型」に当てはめようとし過ぎる。そんなつもりは全くなくても、相手はそう感じるかもしれない。 更紗の幼少期の家内家。素敵だなぁ。 「普通」とは一体なんだ。「思...

世界から猫が消えたなら

正直最初はちょっと読みにくかった。いや、文体は口語的で読みやすいはずなんやけど、なんか苦手やった。何でかは今も分からん。 あとはアロハシャツが苦手。笑 いや、アロハシャツ自体は好きなんやけど。 と、なかなかストーリーに入っていけへんかったな...

不死身の特攻兵

佐々木友次さんって知ってる? 私は、この本を読むまで知りませんでした。この人は陸軍の第一回の特攻隊のパイロットです。 "神風特別攻撃隊"、"零戦"、さすがに戦争を経験していない私たちでも知っている言葉。(ちなみに零戦は海軍の飛行機で、今回は...

あなたは、誰かの大切な人

「うーん、私って誰かにとって大切なのかなぁ...」(30歳/男性) そんな気持ちから、本に慰めてもらいたくて手に取りました。 明るすぎない世界観が好きでした。 「私のことを大切って思ってくれる人は誰だろう?」 (35歳/女性) そもそも大切...

島木健作 義に飢え渇く者

島木健作ってどんな人かなぁってなったので買った本。 正直この本を「自分で手に取って読みたい!」という人はあまりいないでしょう。 だからとりあえず、このブログを見ただけでも島木健作の事をなんとなく知ってもらえるよう、どんな人か簡単にまとめてお...

門 夏目漱石

ついに夏目漱石の前期3部作の3部目、「門」を読みました。 前作の「それから」では "略奪愛" がテーマになっていて、今回の「門」は「それから」の " それから" がテーマ。 登場人物や状況は少し変わって、宗助と御米(およね)が主人公として話...