例外

妻がこんな夢を見たらしい。

その夢で、妻と私はふたりで飲食店を営んでおり、お客さんがなん組か来店して賑わっている状況から夢は始まった。

私は厨房にいて、お刺身の盛り合わせを作っている。

妻はある客のところに注文を取りに行った。

その客はメニューにないものをあれやこれやと注文してくる。

「ポテトフライは当店にはないのですが…」などと対応に窮していると、

レジの前では、食事を終えた客がイライラしながら呼んでいる。

急いで向かうと、トレーには尋常じゃない枚数の1円玉が盛られている。

どうにか数えようと試みるが、手作業で一向に捗らない。

さっきの客の注文も結局まだ取れておらず、このままでは他の料理の提供も遅くなってしまう。

そんな状況で、さっきまで厨房にいた私はどこかに消えていて、いっこうに帰ってこなかった。

おおすじこんな話の夢らしい。

その朝、私は起きると同時に、妻に怒られた。

「夢でもし〜逢え〜たら〜 素敵なこ〜とね〜えぇ〜」

名曲である。

が、例外もあるようだ。

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