それから 夏目漱石

夏目漱石の前期三部作のひとつ、前回の三四郎に次ぐ作品。「それから」。英語でいうところの「and then」。これは関係ない。「それから」のタイトルについて、漱石はこのように予告していたという記述を発見したのでそのまま引用。以下です。「それか...

コンビニたそがれ堂/ 村山早紀

NODOKAやばい、泣いてしまう。喫茶店でこの本を読んでいた私は、泣きそうになってしまって必死に涙を堪えて、気を紛らわそうと奥のテーブルに座っている家族連れの会話を聞こうとする。あかん、完全に油断した。この本の醸し出す、緩やかな優しい雰囲気...

銃/中村文則

NODOKAの感想あなたは何かを破壊したい衝動に駆られたことはありますか。私はあります。昔働いていた職場で使っていた高級茶器を割りたくなったことがありました。これといった理由は特になかったけどそういったことが何度かありました。たぶんイライラ...

平成くん、さようなら

古市憲寿さん著、を読み終えて。少しストレス発散したかった休日に、近くの市民の森ってところで森林浴&読書してきました。天気良くて、良い感じに木陰のところを発見できたので、そこでおにぎりやお菓子をつまみながら読書。ベンチとRYO最高でした。川の...

三四郎

"上から桜の葉が時々落ちて来る。その一つが籃(バスケット)の蓋の上に乗った。乗ったと思ううちに吹かれて行った。風が女を包んだ。女は秋の中に立っている。"これは三四郎が広田先生の新居の掃除に行った時に美禰子(みねこ)と再会する場面。この後三四...

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

この本は芸人のオードリーの若林(敬称略します)が書いた本だ。彼のことはテレビを通して知っていて、このタイトルと若林が書いたということで純粋に面白そうだなと思い手に取った。帯には、「ぼくは今から5日間だけ、灰色の街と無関係になる。」とあった。...

シークレット・ウォーズ
イランvsモサド・CIAの30年戦争

1979年のイラン革命以降、イランとイスラエル・アメリカがどのような対立をしてきたのかを著者のロネン・バーグマンが、10年に及ぶデータ収集と300人以上の関係者へのインタビューからまとめあげた本書。この本の感想は一言で言うと「映画のよう」で...

闘牛/井上靖

正直、"闘牛大会"が題材ということで、読む前はあまり期待はしていなかった。が実際読んでみると、なんともワクワクする。ワクワクと言ってもアドレナリンが出まくるとかではなく続きが気になって読む手が止まらないミステリーなんかとも違う。舞台であるま...

きみはだれかのどうでもいい人

著 伊藤朱里これはブクログで見つけた本。これを見た時、前から気になっていた原田マハさんの「あなたは、誰かの大切な人」という本を思い出した。”どうでもいい人”と”大切な人”。全く反対の意味のタイトル。気になったので二冊とも買っちゃいました。さ...

猟銃 井上靖

穣介は猟銃の銃口を、縁側のソファに座りガラス戸越しに外を見ているみどりに向けた。みどりはガラス戸に映る銃を構えた穣介に気づいたが、気づいていないフリをし、目を瞑った。少ししてみどりが振り返ると、すっと穣介は銃口を斜め空へ向けた。・・・このシ...