読書会#5 『夢十夜』/夏目漱石 の「第一夜」

日  時:2024年 5月 29日(水) 11:00~

場  所:すずしげキッチンカーオアシス@suzushige_oasis

参加人数:4人

テーマは夏目漱石の『夢十夜』の「第一夜」

今回は、みんな同じ作品を読んで感想を持ち寄ってみました。
謎多きこの作品。よく分からない世界だからこそ、みんなで話し合ったら面白いのではと思い、今回やってみました。

以前ラジオではふたりで読書会をやったことあったけども、その時には無かった視点も多くて、やっぱり色んな人とやるとめっちゃ面白かった‼︎

最終的には、これは”鈍感であるが故に女性を無意識に傷つけてきた男性”と、”その男性を愛しているからこそ傷ついてきたお妾さん”とのやり取りで、自分の命をかけて愛で縛ろうとしたお話…という風になりました。
日本画のような美しい情景の裏にその女性の深い愛と怨念が潜んでいるようにみえて、もう怖い話としか見れなくなってしまった。。
きっと男性は鈍感だから女性がどんな気持ちで命を断ったかも気付いていない。
途中から男の鈍感さにフォーカスした話になり、読書会の終盤で参加した夫は肩身が狭い思いをしてましたとさ。

純文学らしい文体の中に、漱石の新しい文学としての挑戦ともとれる構成。かと思えば 百合の花は、「百年待っていてください」の ” 百年” と”合う(会う)”から来てるのではという漱石の茶目っ気を想像したり。

夢十夜の第一夜、短い文章なので皆さんも是非読んでみてください(青空文庫で読めます)。
そして皆さんの感想もお待ちしてます☄️

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