門 夏目漱石

ついに夏目漱石の前期3部作の3部目、「門」を読みました。 前作の「それから」では "略奪愛" がテーマになっていて、今回の「門」は「それから」の " それから" がテーマ。 登場人物や状況は少し変わって、宗助と御米(およね)が主人公として話...

それから 夏目漱石

夏目漱石の前期三部作のひとつ、前回の三四郎に次ぐ作品。「それから」。 英語でいうところの「and then」。これは関係ない。 「それから」のタイトルについて、漱石はこのように予告していたという記述を発見したのでそのまま引用。以下です。 「...

コンビニたそがれ堂/ 村山早紀

NODOKA やばい、泣いてしまう。 喫茶店でこの本を読んでいた私は、泣きそうになってしまって必死に涙を堪えて、気を紛らわそうと奥のテーブルに座っている家族連れの会話を聞こうとする。 あかん、完全に油断した。この本の醸し出す、緩やかな優しい...

銃/中村文則

NODOKAの感想 あなたは何かを破壊したい衝動に駆られたことはありますか。 私はあります。昔働いていた職場で使っていた高級茶器を割りたくなったことがありました。これといった理由は特になかったけどそういったことが何度かありました。たぶんイラ...
ひとりごと

関西弁の用法

私の生まれは静岡なもんで、比較的標準語に近い言語の文化で育ってきた。 静岡弁はこれと言って特別なイントネーションも無い。強いていえば「〜ら」「〜だら」と言う語尾が特徴的なくらいで、それも意味は明快で、標準語の「でしょ」である。 そのため大学...

平成くん、さようなら

古市憲寿さん著、を読み終えて。 少しストレス発散したかった休日に、近くの市民の森ってところで森林浴&読書してきました。 天気良くて、良い感じに木陰のところを発見できたので、そこでおにぎりやお菓子をつまみながら読書。 ベンチとRYO 最高でし...

三四郎

"上から桜の葉が時々落ちて来る。その一つが籃(バスケット)の蓋の上に乗った。乗ったと思ううちに吹かれて行った。風が女を包んだ。女は秋の中に立っている。" これは三四郎が広田先生の新居の掃除に行った時に美禰子(みねこ)と再会する場面。この後三...

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

この本は芸人のオードリーの若林(敬称略します)が書いた本だ。 彼のことはテレビを通して知っていて、このタイトルと若林が書いたということで 純粋に面白そうだなと思い手に取った。 帯には、「ぼくは今から5日間だけ、灰色の街と無関係になる。」とあ...

シークレット・ウォーズ
イランvsモサド・CIAの30年戦争

1979年のイラン革命以降、イランとイスラエル・アメリカがどのような対立をしてきたのかを 著者のロネン・バーグマンが、10年に及ぶデータ収集と300人以上の関係者へのインタビューから まとめあげた本書。 この本の感想は一言で言うと「映画のよ...

闘牛/井上靖

正直、"闘牛大会"が題材ということで、読む前はあまり期待はしていなかった。 が 実際読んでみると、なんともワクワクする。 ワクワクと言ってもアドレナリンが出まくるとかではなく 続きが気になって読む手が止まらないミステリーなんかとも違う。 舞...